医療法人社団同愛会病院は、昭和32(1957)年5月に開設し、令和3(2021)年4月に新しい病院として生まれ変わりました。長きにわたり診療を継続してこられたのは、病院理念に基づき、地域のみなさま方に支えられてきたからこそと感謝しております。
高齢者においては、急性的な疾患よりも、生活習慣病をはじめとする慢性的な疾患が多発していきます。今後、高齢化社会が進むにつれ、在宅での診療を希望する患者さんが増えることも予想されます。
当院が地域社会においてどのような機能と役割をもって、滞りなく医療を提供できるか日々考えながら取り組み、職員一同精進していく所存です。
長きにわたり医療法人社団同愛会病院をけん引されてきた田川前理事長、椿理事長から、令和4(2022)年11月1日付で院長職を拝命しました、松村 寛 と申します。
同愛会病院は、平成27(2015)年より、建物老朽化のため建て替え工事を行い、令和3(2021)年4月5日に、地上7階、地下1階の新病院が完成いたしました。
私は、平成8(1996)年に、初めて同愛会病院に非常勤医師として勤務し、後に常勤医師として着任し、今日に至っております。同愛会病院を支えてきた諸先輩方の、地域に根ざした病院としての垣根のない医療提供や、医療に対する使命感などを、間近で見てきました。私もこの志を受け継ぎ、職務に邁進していきたいと存じます。
令和2(2020)年2月頃より、新型コロナウイルス感染症が広がるにつれて、当院の医療体制も一変しました。私は未知なる感染症に負けまいと、そして地域のみなさまに安心して医療を提供できるよう、病院内の感染対策・医療体制・運営方法などを先頭にたって、指導・実践してまいりました。その経験をいかし、完成した新病院とともに、コロナ禍以降の今後の運営に携わってまいります。
病院運営の基本は、地域に密着し、患者さま中心の高度な医療や、充実した医療サービスを提供することです。さらに職員一人一人が温かな心をもって、誠実に取り組んでいくことが重要であると考え、地域のみなさまと共に、よりよい病院を作り上げていきたいと存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。